経済学研究科では、社会人を積極的に受け入れ
地域経済社会におけるグローバル経済対応のための人財を養成します
本学大学院経済学研究科は2017年度に開設され、本学では新しい修士課程の大学院研究科です。本研究科の設置の趣旨および教育目的は、第一に、学部教育で学んだ経済学の基礎知識をもとに、現代の高度化・複雑化した経済システムに生起する様々な経済現象を理論的、歴史的、実証的な観点から、より高度な手法によって、その諸法則や構造の本質を解明することです。第二に、これらの諸法則や構造の解明を踏まえて、社会の持続的かつ安定的な発展に直面する現代経済の諸問題を抽出して、その解決と展望を提示することです。第三に、経済のグローバル化による市場経済の世界的浸透とその反動としての地域主義的な多極化に直面して、人々の行動原理の支えとなる社会的原理や価値観の理解を経済社会思想の観点から身につけることです。
本研究科では以上の設置の趣旨および教育目的を礎石として、現代経済社会が直面する諸問題の解決とその解決のための視点について学びます。とくに、問題解決能力を培うためには、それに拠ってたつべき支柱として、本学の建学の精神である「行学一体・報恩感謝」にもとづいて、研究者をはじめ、税理士、国税専門官、財務専門官などの高度専門職業人および高等学校の教職専修課程(公民)を修めた高度な知識を有する教員などの養成を重視しています。
本研究科では、昼間開講に加えて、社会人院生が学びやすいように夜間開講も行っています。とくに社会人院生に対しては仕事で関わる課題をテーマにあげることができる「課題探究コース」を設置し、修士論文に代替できるようにしています。また、社会人院生には「標準履修コース(2年制)」の他に、「短期履修コース(1年制)」、「長期履修コース(3年制)」を設置し、院生の事情に合わせた柔軟性のある履修制度を採っています。さらに、本研究科はすべての科目を名古屋都心の官庁街に隣接する名城公園キャンパスにおいて開講しています。経済学における高度な専門的知識を身につけ、グローバルな視野をもって、地域経済の中で活躍したい、という向学の念に燃える人が本研究科で学ばれることを切に希望します。
愛知学院大学 大学院経済学研究科長
博士(経済学)藤川 清史