本学経済学部教員である田中秀夫教授が『啓蒙の射程と思想家の旅』(未来社、2013年)を公刊しました。
スコットランド啓蒙研究を専門とする著者の近年の研究成果からなる論文集です。
ヨーロッパ啓蒙思想の普及の歴史を、ヒューム、ルソー、アダム・スミスといった 思想家たちの「旅」に注目して解き明かす。さらにアレントやハチスン、ジョン・ロックらの公共に関する思想を再読し、市民社会の構築へ向けて新たな課題を 浮き彫りにするとともに、啓蒙思想の現代的可能性を追求しています。
「社会の医者」たらんとする思想史研究者が、社会を深く見すえた好著と評価されています。